
犬島って犬みたいな形をしているの?



島の形が犬みたいなわけじゃなくて、「犬石様」と呼ばれる犬がうずくまった姿に似ている巨石があるから犬島って呼ばれるようになったらしいよ。
犬島ってどこにあるの?アクセスは?


犬島は岡山県の沖約2.5kmに浮かぶ島です。面積約0.54㎢、海岸線の長さ約3.6kmの小さな島です。島内には坂道もありますが、比較的ゆるやかなので歩いてまわれます。
本州とは橋で繋がっていないので、宝伝港または、直島(豊島経由)の船で渡ることができます。
岡山・宝伝港から犬島へ
岡山駅前から両備バス・西大寺方面行きに乗り、西大寺バスセンターで乗り換え、東宝伝行きに乗り西宝伝で下車します。
宝伝港までは徒歩約5分。宝伝港から犬島までは定期船「あけぼの丸」で約10分。(1日7,8便運行)
直島から犬島へ
直島(宮浦港)、豊島(家島港)経由で犬島まで行く船もあり、アート巡りをする人には便利です。豊島美術館・犬島精錬所美術館のどちらかの美術館が休館の場合は、そちらの島の港には寄港しないので注意が必要です。
1日3便運行。直島から犬島まで高速旅客船で約55分、豊島から犬島まで約25分です。
犬島の楽しみ方
小さな島ですが近代化産業遺産に現代アート、自然体験施設など楽しみ方はたくさんあります。
犬島精錬所美術館


近代化産業遺産である銅製錬所の遺構を再生した美術館です。「遺産・建築・アート・環境」による新たな地域創造のモデルとして循環型社会を意識して作られています。美術館は、太陽熱や銅製錬の副産物であるカラミ煉瓦の活用、植物の力を借りた高度な水質浄化システムの導入など環境に負荷を与えないように設計されています。
美術館内には、柳幸典さんのアート作品『ヒーロー乾電池』が設置されています。館内を進んでいった先には、三島由紀夫が住んでいた家の建具が使用された作品が飾られていいます。館内がとても暗く、演出が一部小さい子供には怖く感じてしまう部分もあるかもしれませんが、近代化について考えさせられる作品となっていました。
館内を鑑賞した後は、ぜひ外を歩いて欲しいです。日本の近代化を支えた精錬所はわずか10年で操業を中止、約100年の年月が過ぎ森に還ろうとしています。まるでラピュタの世界みたいだと思いました。
犬島「家プロジェクト」


犬島の風景や自然を感じながら楽しめるギャラリー、アート作品が集落の中に設置されています。
ギャラリーは民家の古材や透明アクリル、アルミなどで作られていて、作品と島の風景と人が一体となるようにデザインされているので、島ならではのアートを楽しみたい方にぜひ訪れてもらいたいです。
S邸/コンタクトレンズ 中の谷東屋
犬島 くらしの植物園


季節の花々と鶏が出迎えてくれる島の風土や文化に根ざした植物園です。
くらしの植物園は、従来型のいろんな植物を鑑賞する植物園とは違い、島人や来訪者が一緒に土地を開墾していきながら、自然のサイクルに身を置き、食べ物からエネルギーに至るまで、自給自足しながら自然とともにくらす歓びを体験できる場づくりを目指しています。
カフェ屋台もあり、日によってはドリンクやオリジナルグッズが販売されています。
Ukicafe(ウキカフェ)


広いお庭と黄色いのれんが目印の古民家カフェ。畳と縁側がある懐かしい雰囲気の店内で、パスタやデザート、ドリンクが楽しめます。
犬島は人口約50人の島なので飲食店はほとんどありません。ランチを食べられるukicafeは貴重です。お休みの日もあるので事前にOPEN日をチェックしてから行きましょう!
犬島自然の家・キャンプ場


シーカヤック、天体観測、海辺の散策、海釣りなど島の自然をいかした遊びを楽しめます。宿泊施設もあるので、ゆっくりと犬島の自然を満喫することができます。
さらにアウトドアを楽しみたい場合は、少し離れた場所に、バーベキューができるキャンプ場もあります!海が目の前ですよ。
犬島を楽しむための注意点
- 船の便が限られているので事前にアクセス方法をよく確認しておきましょう。帰りの便に乗り遅れると大変ですので、時間に余裕を持って行動しましょう。
- 犬島精錬所美術館や家プロジェクトの開館日を事前に確認しましょう。カフェなども開館日にあわせてOPENすることが多いです。
- 携帯電話の電波は繋がりますが、一部繋がらない場所もあります。
- 人口50人未満の小さな静かな島です。島内散策の場合など迷惑がかからないようにしましょう。